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テレワーク検討・導入時に考慮すべきこと。

更新日:2020年9月16日



こんにちは、サイト管理者のまつみんです。


COVID19の影響によって、テレワークまたはWFH (Work From Home)という言葉を毎日耳にするようになったのではと思います。テレワークとは、Tele(遠隔地)+Work(労働)という造語だそうです。アメリカだと、Remote Work, Work from homeの方が一般的かもしれません。

いづれにしても、従来のオフィス勤務ではなく離れた場所から業務を行うということを指します。


それでは、企業でテレワークの仕組みを検討・導入する際に、留意すべきことは何があるのか?総務省が作成したテレワークガイドラインをベースに簡単にまとめてみました。


参考資料:日本国総務省 テレワークセキュリティガイドライン第4版 別紙3から


上記テーブルの左側に記載のある概要から、ご自身の組織で成し遂げたい運用を当てはめてみましょう。上記のテーブルを印刷してペンで丸をつけるでも構いません。セルに最も丸がも多くついたものが簡易診断では理想の運用だということになります。


それぞれのパターン(①から⑥)を簡単に解説したいと思います。


パターン① リモートデスクトップ方式

オフィスにある端末(PC)に遠隔地から別の端末でログインして利用するイメージになります。ファイルの操作・保存などは基本的にオフィス側の環境で行われるため比較的安全に運用できます。欠点としては中継するインターネット回線の帯域・品質が十分に確保されている必要があります。また停電やビルの計画停電などでオフィスのPC電源が落ちてしまった場合はアクセスができなくなります。


パターン② 仮想デスクトップ方式

サーバー(またはクラウド)上で稼働するWindows10(最も一般的)が個々のユーザーに割り当てられ、普段のオフィス勤務の際もそこへアクセスする方式になります。ファイルの操作・保存もサーバー側で行われるため安心です。停電などの影響もサーバー側で回避できるほか、OSのパッチや導入ソフトウエアなどの管理も一括でおこなえます。欠点は①と同じくインターネットの回線に依存しますが、多少の回線のゆらぎ・遅延に対する補正制御が動作するので、①よりも快適に利用できます。


パターン③ クラウド型アプリ方式

クラウド上で稼働するアプリケーションをユーザー(またはグループ)で利用する・しないという設定を行い、遠隔地からアクセスして利用するという方式です。ファイルの操作・保存もサーバー側で行われるため安心です。アプリのイメージになるので従来のOSという概念は薄く、たとえばメール, Web閲覧, Spredsheet アプリというイメージで利用します。スマートフォンっぽいと表現すればわかりやすいのではないでしょうか。②と同様にパッチやソフトウエアの一元管理ができることも利点です。欠点は①②③と同様にインターネットに依存するという部分ですが、②と同じく多少の回線のゆらぎ・遅延に対する補正制御があるので①よりは快適に利用できます。


パターン④ セキュアブラウザ方式

この方式は③の方式に似ていますが、違いは専用のブラウザを介してクラウド上のアプリを利用するというイメージになります。これにより一層セキュリティと操作性を高めることができます。欠点としては、専用ブラウザを介すため、限られたアプリケーションしかサポートされないことです。店舗やコールセンターなどのラインワーカーの場合など特定アプリの利用が明確な運用には適していますが、オフィスワーカーのような流動的にアプリ要件が変化するケースは運用面でのリスクが高く、適しているとは言えません。


パターン⑤ アプリケーションラッピング方式

テレワークPCの内部に「コンテナ」と呼ばれる仮想空間を作成し、その中でファイルの操作等を行います。コンテナ内部のデータはテレワークPCへのコピーなどがブロックされるため安全かつローカル環境なのでインターネット回線の遅延やダウン時の影響を受けません。欠点としては、一般的にアプリケーションラッピングは企業のスマートフォン・タブレットのセキュリティ対策として普及が広まると期待されていましたが、実際はあまり普及していないというのが今後の運用を考えると懸念としてあげられます。


パターン⑥ 会社PCの持ち帰り方式

支給されたパソコンをオフィス外に持ち出して、VPNなどを会社に接続して利用する方式です。おそらくこの方式が現状最も多いテレワーク環境ではないでしょうか?比較的低コストで導入ができて、ローカルでファイル操作を行うため快適に利用できることが利点です。欠点としてはデータ保護(マルウエア・ランサムウエア・漏洩対策など)のためのセキュリティ対策やOSパッチ・ソフトウエア配布・管理などの運用にコストがかかる点です。


まとめ


それぞれ一長一短ありますが、かならず最適なテレワーク環境は見つかります。IIJ America Inc では、アメリカでのテレワーク導入に必要なアプリケーション・ツールの提供と運用サービスをおこなっております。お電話での無料相談・お見積もりも受けまたわっております。詳しくはWebお問い合わせフォームにてご連絡ください。


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